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病院では停電が人命に直結するため必ず非常用電源が備えられています。

停電時に使用できる電源は、停電時自家発電による電源供給を待って使用可能になる非常用電源、非常用バッテリーに接続されていて自家発電供給に切り替わるまでの間も絶え間なく使用できる無停電電源があります。病院にお勤めの方はご存じの通り、電源の種類によりコンセントの色が定められています。

■電源によるコンセントの色分け

緑：無停電非常電源

赤：非常電源

白：一般の商用電源

基本的には即座に人命に影響する生命維持装置や麻酔器は緑コンセント、輸液ポンプやシリンジポンプなどの医療機器は赤コンセント、放射線装置など直ちに人体に影響を与えない医療機器は白コンセントに接続します。

緑コンセントに電気を供給するバッテリーは容量が限られているため、平常時から適切な使い分けをすることが大切です。施設のバッテリーや自家発電の容量、使用する医療機器に合った接続計画を見直しましょう。

【参考文献】

病院の安全・安心における事例集／一般社団法人日本建築学会
JIS T 1022:2018 病院電気設備の安全基準 | JISの規格